イランにおけるヒジャーブ事件 聖典と時代と環境がその意義を変えている

ヒジャーブの付け方だけで暴行→死?
イラン全土に広がるデモ、生活混乱

 イランでは、顔を隠す布であるヒジャーブのつけ方が不適切だとして、9月13日にテヘランで逮捕されたマフサ・アミニさんが、16日になって急死。警察官が暴行を行ったことを疑う声が強まり、17日以降に抗議行動が広がった。デモ参加者の一部が暴徒化。最高指導者ハメネイ師を非難する声もあったため、治安部隊が沈静化を図っている。

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