リプライにめげずに根気よく戦った
肩書もつけず、唯のおっさんとして舌鋒ふるう
勇敢なコラムニストの遺作

　勇敢なコラムニスト小田嶋隆は本年6月に亡くなった。本書はそのあと、亡くなる直前まで『日経ビジネス電子版』に連載されていたコラム「ア・ピース・オブ警句」集めたものである。

　小田嶋のコラムを読みだしたのは、偶然、小田嶋のツイッターを目にしたのがきっかけだった。小田嶋は四方八方から飛んでくるリプライ（ほとんどが論難、言いがかり、上げ足取り、あざけり、悪罵）に対してめげずに根気よく戦っていた。

　小田嶋は素顔をさらしてツイートをしている。一方、リプライ（クソリプとか言っていた）を投げてくるのは匿名の不特定多数の誰彼だ。