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猛暑、異常豪雨で農作物被害甚大 日本は気候変動対策に消極的すぎる


農林水産業に与える被害は
毎年1000億~5000億円台にも及ぶ

 2023年夏、全国的にかつてない猛暑に見舞われた。6~8月の全国15地点の平均気温は、平年より1.76度も高く、1898年の統計開始以来、最高値を記録した。この記録的猛暑で、品質低下や収量減少など、農作物生産に大きな影響が出ている。生産者の間では、「50年、コメ生産を手掛けているが、このような年は初めてだ。肥料など生産コストが上がり続ける中で、今年の米作りは赤字になる。このような状況が続いたら、農業はできなくなる」と悲痛な叫びが聞こえる。

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