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『純益の3割があの国』「中国最強商社」を自認する伊藤忠商事財務力が様々なリスクに対応できるか

■ 総合商社としての収益構成

 伊藤忠商事の起源は、1858年の初代伊藤忠兵衛の創業まで遡る。その流れを継いだ大建産業は、戦後の過度経済力集中排除法により4社に分割され、そのうちの1社として1949年に発足したのが伊藤忠商事である。翌1950年には株式を上場している。もともと繊維中心の商社だったが、1977年に安宅産業を合併した結果、鉄鋼や機械の分野が強化され、総合商社の形が整っていった。

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