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為政者を支える少数者への無関心


●●●「東京目線」●●●

 筆者がかつて在籍した通信社という組織は主として地方紙が“顧客”であった。地方紙は基本的に地元の出来事を取材・報道し、東京であったことは通信社が配信していた。通信社の編集局には地方紙からの専用問い合わせ電話があり、その受話器からしばしば発せられたのは「東京目線」という言葉だった。

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2023年12月1日(金)午前10:00 更新