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日本ナショナリズムの呼び水としてのロシア

{助走}

 「(江戸後期の蘭学の勃興は)鎖国を維持できぬことを思わせる海外のざわめきに、人々が耳を塞いではおれぬところから生まれたものであろう。そして、その扉を叩く物音はまず北方から鳴り響いたのである。開国というセカンド・コンタクトを省みるとき、もっぱら一八五三年のペリー来航に焦点が合わされるのは再考を要しよう。

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