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天然シルク、合成繊維を染色技法で導電性にウェアラブル計測技術を進展させる『エーアイシルク』


高分子PEDOTを纏わせることで
さまざまな繊維が導電性を持つ

 医療や健康管理、リハビリなどの分野で最近急速に進展している技術が、着衣のまま脈波、血圧などのバイタルデータを計測する方法だ。従来は計測機器の計測部分を装着したり、皮膚に電極を貼り付けたり、場合によっては大型の計測機器の内部に身体全体を入れたりする必要があった。しかし着衣のままバイタルデータが取れるなら、通常の生活をしながら24時間バイタルデータをIT技術によって計測するようなことが可能になる。あるいは、リハビリ訓練をしながらデータを集めたりすることもできる。これらをウェアラブル計測技術などの名称で呼ぶようになっている。

 その際の課題の1つが、データ収集する電極だった。金属などを電極として用いる場合は、皮膚に貼り付けていると長時間の計測では痒くなったりかぶれたりする。そこで、導電性の繊維を使って繊維自体に電極の機能を持たせる方法が登場した。これにより、肌の弱い被験者でも高齢者でもストレスが少なくバイタルデータの計測が可能になる。

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