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米地銀・クレディショックの根深い「普遍性」と行き着く先

規制当局が「非常事態」対応
経営行き詰まりの「特殊性」

 3月に世界的に吹き荒れた信用不安の嵐。システミックリスクはまさに危機的状況に達し、規制当局の「非常事態」対応で何とか収束に向かったが、なお不安はくすぶる。まずはその経緯を時系列で整理しておこう。

 3月8日、暗号資産(仮想通貨)関連企業との取引が多い米シルバーゲート銀行(総資産約1.6兆円)が自主清算をし、預金は全額返済する計画を発表。

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