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NEW LEADER LIBRARY(`23/9)


ウクライナ戦争の裏側とその行く末
完全なるアメリカの戦略の失敗
人間はどこまで行っても愚かなのか

『第三次世界大戦はもう始まっている』
エマニュエル・トッド著 大野舞訳(文春新書)

 著者は歴史人口学者・家族人類学者。独自の視点から世界情勢や社会の変化について分析し、ソ連崩壊やアラブの春、トランプの勝利や英国のEU離脱などを予言してきた。

 そして本書においては「第三次世界大戦はもう始まっている」と予言している。

 その論拠として、ウクライナ戦争はプーチンの侵略で始まったのではなく、米国と英国がウクライナの武装化を仕掛けたことから始まったからだと言う。そして、この戦争の責任は、米国とNATOにあると断言する。

 日本のテレビや新聞で「プーチンが悪い、プーチンさえいなければこの戦争は起きなかった」とコメンテイター達は口々に言う。そのコメントを見聞きしている者にとっては、かなり受け入れ難い見解だ。

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