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地球温暖化対策は必要か不要か 気候変動否定派の論理とは?

化石燃料は温暖化をもたらす
否定する人もいれば対策不要という人も

 化石燃料の大量消費による大気中への二酸化炭素放出によって地球は温暖化している。海氷減少や海面上昇のほかにも、特に近年では異常気象が頻発するようになった。国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、それらは地球温暖化が原因だとしている。

 この冬、日本では各地で記録的大雪が発生した。過去数十年ぶりの豪雪とか、観測史上初めてなどという急激な積雪増加スピードが記録されている。除雪作業中の死亡事故なども相次いだ。日本だけではない。アメリカでも激烈なハリケーンにより甚大な被害が続発した。オーストラリアでは大雨による洪水が各地で発生するようになっている。しかも、これは一例に過ぎず、世界中で異常な気候変動が見られるようになった。

 2016年に発効した「パリ協定」では、温暖化がさらに進行すれば、地球環境の悪化により人類に大災害をもたらす、として気候変動問題に関する国際的な枠組みを取り決めた。要するに化石燃料が放出する二酸化炭素が地球温暖化をもたらすので人類は化石燃料の消費をやめなければならないということである。

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