円安でとても暮らしていけない!日本離れが進む農業外国人実習生

海外にも負ける 豪州の時給は2倍
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 急速な円安が、日本農業にさらなる打撃を与えている。産地の農業生産現場で、貴重な労働力となっている外国人実習生に“日本離れ”が進んでいるからだ。

 従来からの厳しい労働環境、待遇上の問題に加え、円安に伴う「実質賃金の目減り」で、母国への送金にも大きな影響を及ぼしている。母国との賃金格差の縮小に加え、豪州や台湾など労働力確保で競合する周辺諸国・地域との処遇上の開きも拡大。“雇い負け”していることも、要因になっている。

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