見出し画像

空き家不動産を「負動産」から「豊動産」に 山口県下関市「草の根」リノベーションで街を再生


市内の放置されている空き家を見て
1人の男が立ち上がった

 今や不動産ならぬ「負動産」と化した空き家問題。総務省の「住宅・土地統計調査」によると、居住のめどがない空き家が1998年の182万戸から2018年には2倍近い347万戸に増加した。今後も少子化などの影響で放棄される空き家急増が予想され、地域社会への悪影響が懸念されている。とりわけ、地方では子供世代が大都市へ移り住んで、親世代の長期入院や施設入居、死亡などで放置される空き家となるケースが目立つ。都市部と違ってなかなか買い手が見つからないのも空き家増加に拍車をかけており、地方自治体はどこも頭を痛めている。

 そんな「空き家」を活用した地域おこしに成功している事例がある。

ここから先は

3,681字
この記事のみ ¥ 200