見出し画像

なぜ役所では元号を使わねばならないのか?西暦vs和暦


元号と西暦を併用する日本だが
何かと面倒だと皆が感じている

 日本では元号が使われている。元号は和暦とも呼ばれ、一方で西暦も併用されている。

 筆者らは後期高齢者でもあり健康保険証をよく使う。健康保険証には年次が元号でしか表示されていない。「令和6年まで有効」とあっても西暦何年なのか、すぐにはわからない。病院に行くと、本人確認のため姓名と生年月日を口頭で言わねばならないが、保険証に書かれている元号でなく西暦で生年を言っても通用する。看護師さんが頭の中で行う年次変換能力が我々と違って高いからだ。

 昭和の時代、西暦に年次を換算するために昭和の年数に「25」を足すことをやっていた人は多いはずだ。それで西暦の下2けたがわかる。しかし平成、令和となると変換はお手上げだ。そのためカレンダーや普通の書類はたいてい西暦表示か、もしくは元号と西暦の併記になっている。現実には西暦による確認がメインであって和暦は付け足しである。預金通帳の支払日などが元号表記の場合もあるが、すべて西暦に換算して理解している。

ここから先は

4,713字
この記事のみ ¥ 200