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2023年5月号『ニューリーダー』35周年記念号

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創刊35周年に達しました。記念号の特集タイトルは「私たちの失敗 君たちの明日」です。現在、各界のトップの多くが「ポスト団塊の世代」です。私たちはいったい何を残せてきたのか、ちょっ… もっと読む
5月1日(月)午前10時更新です。
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2023年5月号(35周年記念号)【目次】

【特集】私たちの失敗 君たちの明日ニューススクランブル ~世界総覧~世界はどう動いているのか 📖全記事をお得に読みたい方はこちら📘紙媒体でお求めの方はこちら🗻富士山マガジンサービスでお買い求めの方はこちら ・~・~・書店でもお買い求めいただけます・~・~・

【特集①】いい時代に育った私たち 今の日本を想像できたか、ごめんね

株式投資を薦める前に 会社を分かり易く説明することが必要だ ちょっと恥ずかしい話がある。かつて所属していた会社の編集会議。30代半ばだった。新入社員が「会社は儲けなければいけないのですか?」と聞いた時、「当たり前じゃないか」と切り捨てた。あれから30年。あの新入社員は重要な問いかけをしていたと思う。  会社とは会社法に基づいて営利を求める集団には違いない。成長し、利益を叩きだすのが役目だ。だが、どのように利益を上げていくかが重要だと思う。それが会社のスタイルで、そこに惚れ込

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【特集②】何が日本経済を破綻させたのか グランドデザインを描けるトップリーダーが必要だ

日本経済社会の劣化の波 1900年頃から、世界経済はミルトン・フリードマンの唱えた「新自由主義」の下、「経済のグローバル化」に走った。  グローバル市場の中で、企業はコストを徹底的に削りに削り、世界で最も安い商品を提供する激烈な競争をする「底辺への死闘」が始まった。企業はコストを下げるためにスケールメリットを追い、企業規模の巨大化に爆進することになる。利益なき繁忙=誰も儲からなくなる産業行動である。アメリカはこれで経済を衰退させ「世界の覇権の座」を降りることになった。ある人

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【特集⑤】持ちつ持たれつの権力とメディア このままでは、このままでは…

プーチンは誰も信用しない 批判者排除の行く末は誇大妄想 3月下旬、ロシア当局がウォールストリートジャーナル(WSJ)紙の記者をスパイ容疑で逮捕した。ロシアの言うスパイ行為とは次のような記事を掲載することだろうか。  昨年12月23日付けのWSJ紙は「孤高のプーチン、猜疑心に囚われ、一握りの強硬派しか寄せ付けない」と題し、プーチンの「真実」に迫っている。昨秋、ウクライナ東部の小さな町、リマンを巡る攻防戦。前線にモスクワから極秘の電話が掛かってきた。プーチンだった。「絶対に退く

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【特集③】テレワークの動きを止めてはならない 地域活性化につなげるためには何が必要か

<テレワークの実施状況はいかに> 至る所に傷跡を残した新型コロナウイルス・パンデミック。三密を余儀なくされた社会の中で唯一、働き方改革に寄与したことがある。テレワークの浸透だ。テレワークができる仕事はどんどん進めれば、会社も都心に置く必要はない。地方活性化にも役立つはずだ。  政府は昨年末、「デジタル田園都市国家構想」の5カ年総合戦略を閣議決定した。2027年度に東京圏の転入超過を解消し、地方への移住者を年間1万人とする目標を掲げた。テレワークの促進などを通じて「転職なき移

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【特集④】金融ビジネスの「失敗」と「未来」オープンバンキング時代の勝者とは

先進性、国際性、収益性の どれも海外に劣り地盤沈下 今記念号の総合タイトル「私たちの失敗、君たちの未来」を日本の金融界に当てはめれば、まず過去の「失敗」というのは日本の金融界が抱える欠点を考えればいい。  それには金融機関の先進性や革新性の乏しさが挙げられよう。世界で革新的な金融商品やサービスはだいたいが海外を発祥とする。「ユニコーン」(企業価値が10億㌦以上の未公開企業)になるようなフィンテックとして成功している企業もほとんどが欧米勢だ。  国際性でも見劣りする。野村証

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【特集⑥】「新人類」から「草食男子」まで 拡大再生産する世代論・若者論

魔法にかからないで欲しい ジェネレーションギャップは、いつの世でもある。大人たちは、これまで若者たちを、例えば古くは「新人類」、「ゆとり世代」、記憶に新しい所では「草食系男子」などとカテゴライズし、幾分、下に見てきたように思う。でも、全てが正しかったのだろうか。逆に偏見に繋がったことはないのだろうか。  マーケティング上で使われた言葉だろうが、同じ人間などいない。1981~1996年生まれで、消費の中心といわれる「ミレニアム世代」や、生まれたときからネット環境が整っているこ

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【特集⑦】便利な用語だけど説明できますか?知ったか経済用語はごまんとある

「生産性」って気軽に使うけど 何をもって高い、低いというのか突き詰めて問われると正確な説明が難しい用語がある。 例えば「生産性」と「付加価値」。 この2つをもってしても即答できる人は少ないのではないか。 ◇「生産性」とは何かを考えてみよう 生産性とは、生産に必要な要素の投入によって得られる産出物の割合を指す。式は 生産性=産出÷投入 である。  生産性の高さは仕事の効率の高さと言うこともできる。生産性が高いことは、①少ない投入で同じ産出を得られる、あるいは、②同じ投入で大

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『もうひとつの交代劇』声を届けられない、多様な選択肢を与えられない 野党の主役は立憲民主党から日本維新の会へ

悲願の「全国政党」へ足がかりか 全国とのギャップはまだあるのか 2023年統一地方選は、数年後に振り返ると、野党勢力の「覇権」が立憲民主党から日本維新の会に移る分岐点となったと位置付けられるかもしれない。9道府県知事選、41道府県議選などが行われた統一選前半戦には、そんな予感が漂う。  維新は、府知事と市長の大阪ダブル選に大勝。府議会、市議会とも単独過半数を獲得し、浪速を完全制覇。それだけに止まらない。奈良県知事選にも勝利し、大阪以外の地で初めての知事ポストを手中に収める。

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物価高減速と大幅賃上げは 消費回復の追い風になるか

物価に漂う天井感 海外環境は厳しいままに先行き不透明だ。輸出は円ベースでみれば円安効果で2月も金額ベースで前年比6.5%増だったが、数量ベースでは7.9%減、4カ月連続で落ち込んでいる。対中輸出が数量で27.2%減だったことが響いているが、日中関係の現状を考えれば先行きは楽観できない。加えて米国経済も不況色を強める動きにある。日本の景気の行方は内需、なかでも過半を占める個人消費次第と考えねばならない。

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【政治】統一地方選の前半戦で浮き彫り「老舗政党」公明党、共産党の苦悩

機関紙の「大勝利」報道とは裏腹に 4月9日投開票の統一地方選の前半戦は、「老舗政党」公明党、共産党の苦悩を浮き彫りにした。公明党は41道府県議選で2議席増を果たしたものの、

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【官界】「こども家庭庁」が4月1日発足 見えない財源、縦割りもそのまま

長年の政治の怠慢のツケ こども政策の司令塔を担う新たな官庁「こども家庭庁」が4月1日発足した。新官庁の発足は2021年のデジタル庁以来。少子化対策を含むこども政策は岸田文雄首相が政権の最優先課題と位置づけており、

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『OA時代からDX時代へ』「山あり谷あり」を地で行った複写機のリコー 複合機の会社から脱することはできるのか

生涯68年間に200社を超える会社を立上げ 市村清をリアルに知る人は少なくなった コロナ禍の落ち着きとともに、急速に戻ってきたインバウンド(訪日外客)でごったがえす東京・銀座。円安で“安いニッポン”を謳歌する欧米や東南アジアからのツーリストがランドマークとする四丁目の交差点といえば、昭和の時代より、北から時計回りに和光、三越、日産自動車そして三愛の4者が変わらぬ顔ぶれを占めている。このうちガラス張りの円筒形のビルが印象的な「三愛ドリームセンター」は、近年、リコー三愛グループの

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【財界】関西財界の“森喜朗”財界セミナーで吠えまくり総スカン

関西財界の力強さを見せつけたセミナー 関西財界の“森喜朗”と呼ばれているのを本人はご存知なのだろうか。地方の商工会議所などで散見される「お山の大将」程度の威張り散らしだったら任期も短く、目くじらを立てなくてもよいのだろうが長期政権となると別。

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