“政治の師”と仰ぎながら“反面教師”に 安倍晋三が指摘した祖父・岸信介の失敗

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在任日数は通算で史上最長の3188日
「黄金の3年」をなぜ捨てたか

 7月8日、安倍晋三元首相が狙撃され、不慮の最期を遂げた。首相経験者の暗殺事件は戦後77年で初めての出来事である。

 安倍は父親が外相や自民党幹事長を務めた安倍晋太郎、父方の祖父が元衆議院議員の安倍寛、母方の祖父が元首相の岸信介という世襲政治家であった。父の病没後、山口県の選挙地盤を継いで衆議院議員に当選した。幹事長や官房長官などを経て、2006年9月に1回目の首相となる。在任1年で辞任し、5年3カ月後の12年12月に首相に返り咲いた。

 辞任の20年9月まで、在任日数は通算で史上最長の3188日に達した。2度目の首相だけでも2822日で、佐藤栄作元首相を抜いて連続最長在任の記録を塗り替えた。首相復帰直前の12年12月の衆院選、就任後の13年7月の参院選、次の14年12月の衆院選で国政選挙3連勝を遂げたのが、第2期内閣で7年9カ月の首相在任を実現する礎だったことが分かる。

 21年10月に政権を握った現在の岸田文雄首相は、直後の衆院選、22年7月の参院選を乗り切り、国政選挙2連勝を果たした。衆議院議員の任期満了は25年10月だから、次の参院選の25年夏まで、首相が自ら解散・総選挙を行わなければ、国政選挙なしの3年となる。

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