自社両党の溝を埋めた「歴史的大転換」社会党消滅は村山富市の失敗か侠気か

まさかあの人が首相に……
その中の1人、しかも社会党から

 「人生には3つの坂がある。上り坂と下り坂、もう一つは『まさか』だ」という名句を残したのは小泉純一郎元首相である。

 最近の2代の菅義偉前首相、岸田文雄現首相は、自民党総裁選では本命候補の堂々の勝利で、「まさか」の政権到達ではなかった。他方、戦後の首相で登場の際、「まさかあの人が」と国民が驚いた事例としては、1974年12月の三木武夫、80年7月の鈴木善幸、89年6月の宇野宗佑、その2カ月後の89年8月に登場した海部俊樹の各首相が思い浮かぶ。

 田中角栄首相退陣の後、椎名悦三郎自民党副総裁の裁定で後継に指名された三木は、実は裁定の中身を前夜から知っていながら「青天の霹靂だ」と口にした。鈴木は衆参同日選に挑んで選挙中に急死した大平正芳元首相の後がまとして、田中の後押しで急浮上した。

 宇野は竹下登首相の辞任の際、リクルート事件による首相候補総失格という人材空白状況で出番が巡ってきたが、醜聞発覚と参院選大敗で、政権担当は69日で終わった。次の海部も、後継候補ゼロの好機に竹下の指名で政権を握り、「たなぼた首相」と呼ばれた。

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