日米金融政策の違いが金利差を拡大 止まらぬ円安進行で強まる景気後退懸念

20年ぶりの円安水準に

 日銀は4月27~28日に金融政策決定会合を開催し、長短金利操作目標や資産買い入れ方針など現行の金融緩和政策を維持することを決定した。米国の金融引締めへの転換や物価上昇を背景に、3月中旬以降、急激な円安が続いており、市場の一部には金融政策の見直しについて何らかの方向が語られるとの見方があったが完全に空振りに終わった。

 逆に市場に驚きを与えたのは、現在の金融政策の柱になっている長期金利の指値オペ・連続指値オペについて運用を明確化、長期金利の上昇抑制を強化したことだ。

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