タリバーンのアフガン全土制圧で 方向転換を余儀なくされるインド

タリバーン勝利と米軍撤退で変わった
アフガニスタンの構図

 8月、タリバーンがアフガニスタンでほぼ全土を制圧した。米国同時多発テロ後に米軍を中心とする有志連合による攻撃で政権の座を追われてから20年。タリバーンは再びこの地に君臨することになった。これに対し、米国は節目の年に、かつてない厳しい状況の中で再建に深く関わってきた国から去ることを強いられた。バイデン大統領は9月1日の演説で、米軍撤収について「大成功だった」と言ってみせた。しかし、手塩に掛けて育てたはずのアフガン国軍兵士は易々とタリバーンの軍門に降り、同国のガニー大統領は国外に逃亡する中での撤収劇は、「もうこれ以上、関わりたくない」という考えが透けて見えるかのようだった。

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