在タイ日本人ビジネスマンの募る不安 中国の攻勢に生き残り策探す日系企業

🔻バンコク日本人商工会議所の会員数も激減
  ガソリン車からEV、日系自動車大国の崩壊

 タイで次々と起きるパラダイムシフトに不安を隠せない在タイ日本人ビジネスマンが多い。モノづくりで、タイ企業との品質、納期競争に負けてタイを去る工場が増えていることも、少し前までは考えられなかったことだ。世界最大の日本人会議所であることを誇ったバンコク日本人商工会議所の会員数も2019年の1772社を最高として、2021年4月1日時点で1685社に激減している。

 一方で、存在感を高めているのが中国企業だ。年1000万人ペースでタイに来てマンションなどを買い漁っていた中国の観光客は、「コロナ」の影響で止まっているが、中国からの工場投資は続いている。日本企業が多数進出している工業団地で日本食レストランを経営している日本人オーナーは、「日本人は減る一方だが、中国人客が増えている。殆どの中国人客はグループで来て、注文品数や客単価も日本人客より断然高い」という。初めての中国語メニューも用意したいという。

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