藻類の研究開発で、 人々と地球の未来に貢献する─アルガルバイオ─

未活用の微細藻類の機能が
まだまだ存在する

 バイオの世界で注目されるようになったのが「藻類」である。藻類と言えば、ノリやワカメ、コンブなどを思い起こす人が多いだろう。この藻類が、いま地球の未来へのカギを握っているのではないか、と言われるようになっている。

 ところで藻類は、ノリやワカメ、コンブだけではない。光合成を行う生物には陸上植物、海藻類、プランクトンなどがあるが、一般的な種子植物やコケ、シダ以外は、たいてい藻類であり、水中だけでなく地球上のあらゆる環境に生息し、数十万種が存在するとされている。そうした様々な生物の総称が藻類だ。

 その中で、身近なノリやワカメ、コンブは大型藻類に属する。しかし藻類の多くは小さな生物である。これら微細藻類は顕微鏡でしか見ることができない(写真1)。

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