そもそも理系の女子学生が少ないのは何故か… ジェンダー・ギャップの生みの親は家庭にあり

先進国の中で際立つ低い女性の理系進学率

 「一人っ子」を強いてきた中国が、ここに来て、三人の子を認めるという政策転換を行った。中国経済は改革開放後の海外からの技術・資本導入と、内陸からの労働力の供給とが相まって、世界第2位の規模にまで駆け上がった。周知のとおり、一国の経済を支えるのは、資本、技術革新とともに、労働力である。体制維持にとって必須の「持続的成長」に労働力不足がネックになることを怖れているのであろう。

 しかるに、この問題では「課題先進国」の日本はどうか。労働力減少という制約条件のなかで、いかにして「付加価値」を上げていくのか、それは、国にとっても、企業にとっても、そして個人=家庭にとっても重要なことである。

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