歯止めかからぬ世界の物価上昇 日本は不況下のインフレ本番へ

国内景気に赤信号

 4月6日、国際通貨基金(IMF)は日本経済に関する年次審査報告を公表した。その中で、新型コロナウイルスに対する日本の政策対応は、3度にわたる大型補正予算編成や高いワクチン接種率に見るように非常に強力で景気後退の緩和に貢献するとしながらも、ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界経済の減速や原材料価格の高騰などが影を落としており、先行きの不確実性は高まっていると指摘。内需は消費のコロナ禍からの回復が遅れ、外需も世界経済の減速と資源価格高騰で貿易収支の赤字が拡大する懸念があると分析した。そのうえで22年の実質成長率を2.4%と予想した。

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