【最終回】デジタル敗戦、瀬戸際のテクノロジー敗戦投資がなければ、GDPも伸びないのは自明期待、支援すべきはスタートアップ企業

分かっちゃいるけど10年変わらず
フロントランナーに止まるかは今後数年

 新型コロナの感染者報告に保健所が未だにファックスを使っていることが分かり、「デジタル敗戦」の現実が国民に広く知れ渡った。もっと悪いことに日本は、「テクノロジー敗戦」 の瀬戸際にもある。一方で、かつてないほどの資金が日本の新興企業「スタートアップ企業」に集まっており、将来の成長を期待させる。再生の道へとつながるのだろうか。

 まずは、日本の「敗戦」ぶりを、経産省が作成したデータから一覧しておきたい(産業構造審議会経済産業政策新機軸部会第2回資料より)。

▽世界時価総額ランキング上位企業トップ10の中に、
 1989年日本企業7社→2020年0社(最高位はトヨタ自動車で36位)。

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