ネタニヤフ長期政権の終焉と野合連立政権の行方 依然、火種燻ぶるイスラエルとパレスチナ

🔻ネタニヤフ憎しで呉越同舟
  まるでごった煮の連立政権

 イスラエルで史上前例のない異常な形で新内閣が成立した。議会第一党の現与党リクード党のベンヤミン・ネタニヤフ現首相が組閣のための多数派工作に失敗、次に組閣権限を持つ議会第2党の中道政党イェシュ・アティード党のヤイール・ラピード党首が6月2日深夜、レウベン・リヴリン大統領に対して、新たな連立政権の樹立で現野党勢力が合意したとeメールで伝えた。

 そして、6月13日、議会(クネセト)は新連立内閣を承認。同国史上最長の12年にわたって首相を務めたネタニヤフ首相は政権の座から転落した。ネタニヤフ陣営は連立内閣を切り崩しに躍起だったが、ネタニヤフ氏は、失職に伴い汚職事件の罪で収監されることになるだろう。

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