俳句の遊歩道(`21/8)

俳句の遊歩道(`21/8)

低き屋根沖はきらめく烏賊釣り火
宮入黎子

 鯣烏賊(するめいか)などは、夜になると水深の浅い所に浮上してくるので、それを集魚灯をつけた漁船から釣り上げるのだが、海上に浮かぶ烏賊釣火は美しい。先人のいう「烏賊火燃ゆ対馬に古き月ひとつ 岡部六弥太」と大景もあるが、しっとりと闇を描く「烏賊釣のわが火ひとつにつづく闇 米澤吾亦紅」もいい。掲句はその闇の中の美を見ているふうで前景の「低き屋根」は、東山魁夷画伯の「古都」の屋根瓦を連想させる着想で、遠景の烏賊釣火を包む闇とともに、その陰影の美の描出に挑戦している。

 別に「烏賊火より遠き灯のなし日本海 吉原一暁」がある。

この続きをみるには

この続き: 597文字
この記事が含まれているマガジンを購入する

コロナが燻りだした日本の政治の実態は、飲食店等に対する苛烈な弱い者いじめ、政治も行政も総モラルハザードに陥っていることです。「追跡レポート…

または、記事単体で購入する

俳句の遊歩道(`21/8)

月刊誌「ニューリーダー」 公式Note

200円

スキありがとうございます♡よかったらシェアもお願いします😊
それぞれの分野で有力な執筆陣の支援を仰ぎ、事の本質はどこにあるのかを常に追求してまいりました。 明るい未来の経済を築こうとする次世代を担う人のための経済誌を目指しています。 はあと出版株式会社 公式HP:http://www.newleader-magazine.com/