📰僕が小さな地域新聞を立ち上げたわけ⑲ やらない理由を並べるよりも 「やってみる」ことが大切と教えられた

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代え難い存在感、そこに到達するには
教えてくれた「妥協したら終わりですよ」

 神奈川県愛川町。大都会の横浜や川崎と違って「同じ神奈川なのか」と思うほど、自然豊かな地域だが、ここにも工業団地はある。先日訪れたのは、20年以上、トラックや建設機械の部品塗装を営む小さな町工場だ。トラックの導風板やバンパーなどには、繊維強化プラスチック(FRP)と呼ばれる素材が使われる。FRPは軽量で強度が高い反面、表面が粗く、キレイに塗装するのが難しい。ましてや形状が複雑になればなおさらだ。そのため、ロボットが行う単純作業では塗装できず、職人の技が必要だ。

 この町工場は、従業員数16人ながらも、大手トラックメーカーの一部パーツの塗装の大部分を担っている。工場を案内されると、品質チェックの徹底ぶりに驚かされた。塗装が終わると、次は出荷前の検品作業。ベテランの職人がトラックの大きな導風板に対し、ライトを当てながら隅から隅まで厳しい視線を注ぐ。そして、何カ所かを白くマークしている。近づいて見ると、マークされた部分は、直径ミリほどの「巣穴」と呼ばれるわずかな凹みだった。素人目にはわからない。

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