現代日本の権力腐敗が改めて赤裸々に 鶏卵汚職が炙り出した矜持なき農水省

現代日本の権力腐敗が改めて赤裸々に 鶏卵汚職が炙り出した矜持なき農水省

世界基準と乖離するアニマルウェルフェア
それを放置するような談合が行われたのか

 現職の農林水産大臣が大臣室で現金を授受するという前時代的な汚職問題として注目される「鶏卵汚職」。この問題は、「モリカケ(森友・加計学園)」や「桜(桜を見る会)」、さらには渦中の総務省接待など、次々噴出する一連の構造問題と共に、現代日本の権力腐敗を改めて赤裸々にした。鶏卵汚職はまた、家畜にとってストレスの少ない飼育環境を目指す「アニマルウェルフェア(AW、動物福祉)」を重視する国際的な基準と大きく乖離している日本の鶏卵業界及び農政の現状を浮き彫りにした。さらに、安倍・菅農政の下で、「日本の農林水産業と生産者を守り、発展させる」という矜持を失った、農水省の実像をも、如実に示した。

 農水省は2月25日、「鶏卵汚職」に絡み収賄の罪で起訴された吉川貴盛・元農林水産大臣に現金を提供した贈賄の罪で在宅起訴された大手鶏卵生産会社「アキタフーズ」の秋田善祺前代表から接待を受けていた問題で、枝元真徹次官ら幹部6人を倫理規定違反で処分した。しかし、それに伴う人事異動は見送った。

 この問題は、18年10月と19年9月に、枝元次官ら6人の幹部職員が、吉川元農相と、秋田元代表などとの会食に同席、会食費用は1回当たり2万2000~2万3000円余りで、いずれも利害関係者に当たる元代表側が支払っていた。枝元次官らは、「費用は同席した政治家が負担したものと認識し、その場で支払いの確認はしていなかった」としている。しかし、日本の農政上で占める比率が決して大きくない鶏卵業界の業者との会食に大臣や農水省の幹部が顔をそろえること自体、異例だ。

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