僕が小さな地域新聞を立ち上げたわけ⑮ 中小企業取材現場のリアルな実態 驚きの連続だが、学ぶことも多い

取材慣れしていないことを認識しないと…
でも気持ちはわかる。僕も中小企業経営者

 先日、弊紙にこんなクレームがメールで寄せられた。「取材を受けたが、事前に原稿とレイアウト確認もしてこない。それが御社の方針なんでしょうか?」。つまり、事前に原稿チェックさせろと言うことだ。中小企業や個人事業主などを取材していると、驚くべきことが多々ある。新聞記者として長く、企業取材を主戦場としているが、大手企業と違って、取材慣れしていない中小企業との付き合い方は別世界と気付かされることが多い。

 弊紙は「日本初!中小企業に支えられた中小企業のための新聞」を標榜しており、実際、協賛広告や購読者の多くを中小企業が占めている。「普段はスポットが当たらなくても地域経済を下支えする中小企業に焦点を当て、新聞を通じて企業同士の情報連携やマッチングを促すことで地域活性化に貢献する」ことが使命である。

 だが、実際の活動は、そんな綺麗ごとばかりではない。中小企業の嫌な部分を目にしてしまうことも多い。

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