南北に注目される人物が登場 揺れるポスト文、正恩の代理人

🔻野党「国民の力」に37歳、議員歴ない新代表
  次期大統領期待大の尹錫悦と組むか?

 この1、2カ月間、期せずして韓国、北朝鮮に注目を集める人物が出現した。

 韓国では最大野党「国民の力」の代表に37歳、議員歴が皆無の李俊錫(イジュンソク)が選ばれた。韓国の憲政史上、与野党問わず有力政党のトップにそうした人物がついたことは一度も無かった。

 同党の代表選挙は、集まった党員票と一般票をおおよそ7対3に配分し、総合得票数で決定される。日本では俗に「地バン、看バン、カバン=金)などといわれているが、韓国も似たり寄ったりだ。李の強みは何と言っても看板=知名度だ。政界に入る以前からたびたびメディアに登場していた。李は幼少期から優秀児として評判をとり、高校は最難関の一つソウル科学高に入学。飛び級して理系の最高峰、韓国科学院(KAIST)に進学。その後、国費で、ハーバード大に留学し、コンピュータ科学と経済学を学んだ。帰国後、複数のベンチャー企業を経営して、いずれも成功を収め。李は“ベンチャー
界の寵児”となった。

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