米軍は尖閣を守るのか

「施政権」と「領有権」の分離

 尖閣諸島周辺には11月に入っても中国海警局の艦船が引きも切らず航行を続けているらしい。日本政府の定める領海内に入ることはまれらしいが、その執拗さは中国最高指導部の強い意思を感じざるを得ない。

 尖閣問題はメディアの取り上げ方も大きく、首相が米大統領と会談すると、尖閣について言及があったかどうかが焦点になる。10月4日の岸田文雄首相とバイデン大統領との初の電話会談でも、大統領が「安保条約は尖閣にも適用される」と語ったとされると、右から左までホッとしたような論調で転じる。

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