コロナ不況が深刻化するタイ プラユット首相の辞任求めるデモが頻発

中国製ワクチンがきっかけで一転

 タイではコロナ感染が収まらず、深刻化する経済悪化から、プラユット首相の責任を追及し、辞任を求めるデモが8月からバンコクを中心に頻発している。9月初めには、下院でコロナ対策の不手際を問う不信任案が首相および副首相兼保健相ら5閣僚に出されたが、かろうじて否決された。賛成208票、反対264票、棄権3票だったプラユット首相は「コロナ対策に全力投入し、2023年までの任期を全うする」と開き直っている。

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