上昇加速の先進国消費者物価 高インフレは日本も例外ではない

原材料、燃料価格上昇に日本は円安も襲う

 欧米諸国の消費者物価は年が明けてからも上昇加速が続いている。既に米国とユーロ圏は1月の消費者物価を発表しているが、上昇率は米国が前年同月比7.5%、ユーロ圏は5.1%だった。

 米国は事前の市場予想が7.3%だったが、これを上回り、82年2月以来、40年ぶりの上昇率である。物価上昇は広範囲で、食品とエネルギーを除くコア指数でも6.0%の上昇となり12月の5.5%から加速し、これも82年以来の高い上昇率になった。連邦準備制度理事会のパウエル議長は1月26日の連邦公開市場委員会で、1月の物価指標次第では3月15~16日に予定の次回委員会で利上げに踏み切る方針を示唆していたが、これで3月の利上げは確実になった。

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