【官界】高額接待漬け、崩れゆく「菅支配」総務省 永田町に「菅おろし風」が吹く日

大臣にも絡みつく切ったトカゲのしっぽ

 週刊文春の報道に端を発する高額接待問題で、総務省が揺れている。
次期事務次官が確実視されていた事務方ナンバー2の谷脇康彦前総務審議官(1984年入省)が辞任に追い込まれ、旧郵政省出身の幹部十数人が一斉に処
分を受けた。総務省と言えば、携帯電話料金引き下げなどの看板政策を担い、菅義偉首相の「直轄領」と呼ばれる中核部隊である。支持率低迷に悩む菅政権には、まさに泣きっ面に蜂だ。

 放送事業会社「東北新社」の部長で子会社役員も兼務する菅首相の長男・正剛氏らが昨年10~12月、総務省幹部を接待していたことが明るみに出た。当初はとぼけようとした同省だったが、同月17日には会食時の会話とみられる音声がウェブ上で公開され万事休す。接待を受けた幹部は、元総務審議官の山田真貴子前内閣広報官を含む総勢13人に及んだ。

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