📰僕が小さな地域新聞を立ち上げたわけ⑰ 月へでもどこへでも ベンチャー魂と卑しい奴ら

🔹凄い会社を見つけた
世界で4番目の月面探査を実現

 僕は、町工場からベンチャー企業、さらには飲食業、商店街、中小・零細企業、そして個人事業主を取材している。コロナ禍で苦しむこうした業態を、まるでお可哀そうにという報道も多い。でも、決して暗い話題ばかりではない。補助金長者もいる。でも、先日、取材に応じてくれた川崎市幸区のベンチャー企業「ダイモン」は違う。希望が溢れていた。スタッフ数8人のロボットベンチャーだが、今、世界中の注目を集めている。今年、民間企業として世界で初めて、月面探査に挑む。

 同社が開発したのは、手の平に載せられるほどの超小型・超軽量の月面探査車、2輪走行ロボットだ。未知なる月面での活動を想定し、谷底に落ちても問題ない100Gの衝撃にも耐え、転んでも倒れても走行する。“七転び八起き”にちなんで「YAOKI(ヤオキ)」と命名された。このロボットが、人類を再び月に運ぼうとする米航空宇宙局(NASA)の「アルテミス計画」で、2021年に先行実施される月面検査と物資輸送プロジェクトに採用されることになった。これにより、日本は米国、ロシア、中国に次いで4番目の月面探査国にもなる。

続きをみるには

残り 2,171字
この記事のみ ¥ 200