時代に合わせ変身 ショッピングセンター型店舗へ転換 利益急回復する丸井グループ

売上急落の背景は新会計基準の導入
創業時から小売と金融サービスを展開

 2015年頃、大手百貨店の三越伊勢丹HD、Jフロントリテイリング、高島屋は、年間売上1兆円前後で鎬を削り、丸井グループは4000億円台という構図であった。ところが、このところ丸井Gの売上は2000億円台(図表1)。上場小売業の中では50位あたりに沈む。その背景を知らなければ、投資家は見向きもしなくなるだろう。丸井Gの売上が「大きく減った」のは16年3月期に新会計基準を導入したためである。会計基準の変更による見た目の売上縮小は、Jフロントでも18年2月期に起こり、三越伊勢丹HD、高島屋でも今後変更が予定されている。

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