学歴なんて無関係、ハイスペック女子なんて 女性の社会進出は中小企業で問われるかも

🔸中小企業こそ実力主義
    ハイスペック女子に飛び込む勇気はあるか

 前掲「もっと騒がなければ女性の時代」の対立軸は男性社会。しかし、女性間の中で男性社会と同質の競争や格差が生じているのか。例えば学歴主義。同じ技量でも、学歴で差がつく。能力主義と言われながら、現に大卒、高卒、中卒では生涯賃金に差がついている。

 最悪のジェンダーギャップが解消され、「女性の時代」が到来した時、日本の女性たちはどのような理想郷を描いているのだろう。中小企業の現場から書かないか―何でこんな難問を私に振るの?本誌編集長の意地悪。

 でも、中小・零細企業を中心に取材していると気付かされることもある。真っ先に思い浮かんだのは「思いがないとやっていけない。中小企業こそ実力主義。ハイスペックの女性に飛び込む勇気はあるかしら」だ。中小企業は会社ごとに環境も異なり、「これが普通」「これが当たり前」というものがない。ただ、一つ言えるのは、「有名大卒です」「以前は某大手で働いていました」というだけで、自分の活躍の場が中小企業にあるとは限らない。

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