【企業】「孝行息子」のおかげで ビジネスチャンスが広がるTDK

もとは同じ会社の中国CATLと合弁

 TDKの香港子会社でスマートフォン用などの小型リチウムイオン電池を手がけるATL(アンプレックス・テクノロジー)と、車載リチウムイオン電池最大手の中国CATL(寧徳時代新能源科技)が業務提携することになった。両社で設立する合弁会社が、電動バイク向けのリチウムイオン電池を開発・製造する。

 CATLは2011年に創業したリチウムイオン電池ベンチャーで、17年にはパナソニックを追い抜き、電気自動車(EV)の基幹部品である車載電池市場で世界1位となった。CATLは18年に株式上場し、1カ月も経たないうちに時価総額が1267億元、当時のレートで約2兆1500億円に達している。

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