「プ―チンは人殺し」?バイデン発言の波紋 冷静な政権首脳陣の一方でロシア社会は反発

明らかに国際儀礼に反した発言
脅し?ロシア語ではそんな意味はない

 バイデン米大統領は3月17日、米ABCテレビのインタビューの中で、「プーチンは人殺しと思うか」と質問され、「そう思う」と答えた。明らかに外交儀礼に反した発言で、ロシアでは大きな議論が沸き起こった。

 翌日、プーチン大統領は、バイデン発言をどう思うかと質問され、「お体を大事に。皮肉でも冗談でもなく、彼の健康を祈る」と答えた。また、「(人殺しと)そう呼んだ者は、そう呼ばれることにもなる」と語り、「他人を評価するのは鏡を見るようなもので、そこには常に自分をみるものだ」と説明した。

 ただ、日本では、「ロシア流の脅し」との報道が一部され、また、某テレビ局の女子アナは、報復殺人が行われるとでも思ったのか、「恐ろしい」と声を上げた。

 ロシア語では、そのような意味はなく、通常良く使われる挨拶の言葉で、バイデン大統領の老化現象進行を匂わせた発言だった。

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