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春夏連覇に交錯した県民の哀歓

阪神とウリ二つだった草創期

 大リーグ・エンゼルスの大谷翔平のニュースが流れない日はない。二刀流だけでなく、飛距離や球速もハンパない。加えてその人柄や目標達成プロセスなど、さまざまな面で従来の野球の概念を変えてしまったから当然なのだろう。ただ昭和の野球ファンにはなんだか不思議な違和感が残る。野球というスポーツは、もっと泥臭く庶民的なものだったのではなかったか─。

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