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論理的に話す人はなぜつまらないのか?論理脳vs感覚脳

話が面白い政治家は
論理よりも感覚に訴える

 政治家には話が面白い人とそうでない人がいる。あまり面白くない話し方の政治家が多いのは、できるだけ揚げ足をとられないようにとか抗議がこないようにと用心深く話しているからだろう。岸田文雄がその代表である。

 失礼ながら、揚げ足を取られないように用心して話しているわけではないのに面白くないのが石破茂である。重要なことを言うとばかりに、ゆっくりと相手に噛んで含めるように理屈を説き聞かせる。それがいいと評価する向きもあるが、くどいと感じる人もいる。

 理屈が多い話は、ためになってもおおむね面白くない。石破の話し方は論理的には正しいのだろうが感性への刺激を感じさせない話し方だ。面白い話は論理や理屈ではなく、とにかく話し手の感性、感覚が前面に出てくるものである。

 そのため、面白い話は失言と隣り合わせなので危険だ。そういう危ない面白さがあるのは現役政治家では森喜朗ではないか。ただし、感性派ではあるがサービス精神が旺盛で話を面白くしようとするあまり失言気味の発言が多い。名人芸の話し方とはまったく言えない。

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