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外国人技能実習生制度廃止へ だが問題は山積、根っこを見直さず

理念と現実の大幅な乖離
海外からも批判され、ようやく廃止へ

 外国人労働者受け入れのあり方を検討する政府の有識者会議が4月10日、中間報告を発表し、「非人道的」などと内外から厳しく指弾されてきた「技能実習制度」の廃止と新制度への移行を打ち出した。だが、今、肝要なのは、技能実習生制度の禍根を断ち切り、実習生の主な移行先とされる特定技能制度の問題点解決も含めた、抜本的な政策転換を講じることである。

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