ショルツ首相誕生へ動き出すドイツ イギリスがEUに投げた牽制球

ショルツ人気で社会民主党が第一党
緑の党と、自由民主党の決意

 9月26日に行われたドイツ連邦議会選挙(総選挙)は、首相候補ショルツ氏への支持の広がりで追い風に乗った社会民主党(SPD)が25.7%の得票率を獲得し、第1党に躍り出た。一方、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は、ラシェット党首の失態が尾を引き、得票率は前回2017年の総選挙から8.8%減の24.1%に止まり、劣勢を覆せなかった。

 また、動向が注目された「緑の党」も、得票率は14.8%と伸び悩み、今年前半の「緑の党」旋風が再び吹くことはなかった。他には、極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)も得票率を落とし、退潮に歯止めがかからなかった。

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