市場環境悪化で苦闘する大手証券「富裕層」で稼ぐ米国勢の背中は遠い

世界的に業績が落ち込んだ証券各社

 大手証券5社の2022年4~9月期(23年度上期)決算は、株式相場低迷を受けて個人部門の収益が悪化するなど厳しい結果となった。最終損益は野村ホールディングスが前年同期比64%減で、大和証券グループ本社は同37%減、みずほ証券は同63%減。SMBC日興証券は相場操縦事件の影響で株式の注文や債券の引き受けが減り、上期として過去最大の赤字を計上した。三菱UFJ証券ホールディングスは前年に米投資会社アルケゴスとみられる取引で赤字を計上した反動で増益だったが、この影響を除けば減収減益だった。

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