見出し画像

日本よりずっと小さな島国「台湾」でも会社・産業を国を挙げて育てている

武力侵攻?騒いでいるのはアメリカと日本

 国の命運を担う半導体でさえ、自主開発をあきらめて、海外依存。アメリカの対中戦略にすっかり乗ってしまった。防衛費もそうだけどアメリカの属国は決まったな、とある老編集者は言う。何で儲けて、国を富ませるかの議論はなしに、異次元の子育てなどバラマキばかり。その財源は税金で賄うしかないのだから、豊かな国になるはずはない。何でみんな気付かないのだろう、日本はもはや金満国家ではないのに、とも言う。

 同じ島国で、中国の武力侵攻に怯えていると聞かされているのが台湾だ。だが、毎回、訪れるたびに「またその話ですか」と笑われる。「危機的に感じます」なんて言う人には未だに会っていない。台湾には外省人(中国大陸から来た人)もいっぱいいる。輸出入額のトップはいずれも中国。アメリカから危ない危ないと言われ、それをまともに分析もせず鵜呑みにして日本は軍事力増強。カネもないのに。

 アメリカの「中国の世界の工場化」に乗ったところもあるのだろう(米中対立の種をまいたのはアメリカ)、台湾は今や、半導体の受託生産で世界1。

ここから先は

4,718字
この記事のみ ¥ 200