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2023年4月号『ニューリーダー』

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凶弾に倒れた安倍元首相ですが、彼が政治にもたらしたものは何だったのでしょう。傲慢さが目立ち、虎の威を借る狐ばかりを残したようです。さて、中国の脅威に怯えているように報道される台湾… もっと読む
4月1日(土)午前10時更新です。
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#ウクライナ

2023年4月号【目次】

ニューススクランブル ~世界総覧~世界はどう動いているのか 📖全記事をお得に読みたい方はこちら📘紙媒体でお求めの方はこちら🗻富士山マガジンサービスでお買い求めの方はこちら ・~・~・書店でもお買い求めいただけます・~・~・

日本はどこまでアメリカに従属するつもりなのか 瀬戸際の大国をもっと知るべきではないのか

ウクライナ戦争に見るアメリカの正義 ウクライナ戦争は、2004年からウクライナのアザブ大隊というネオナチ軍が、東部ドンバス地域のロシア系ウクライナ人を虐殺し続けてきたことから始まる。そのために2014~2015年にロシアのプーチン大統領、ウクライナのポロシェンコ前大統領、ドイツのメルケル前首相、フランスのオランド前大統領の4者で停戦のための会合を開き、「ミンスク合意」に署名した。その内容は、戦争をやめ、ドンバス地域に自治権を与え、選挙させるというものであった。  しかし、昨

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インターネットを味方につけるには 情報の民主化が生んだベリングキャット

ふつうの市民がどうやって悪事を暴露し 権力者に説明責任を果たさせるか 知識や情報の普及は歴史を動かす。15世紀のヨーロッパでそれが起きた。歴史作家の塩野七生さんは、こう書いている。「高価で数の少ない筆写本の時代が終わったということは、知識が聖職者の独占であった時代の終焉も意味した」(『ルネサンスとは何であったのか』新潮文庫)。印刷技術の発明と安価で持ち運びが容易な文庫本の大ヒットにより「判断をくだすに必要不可欠な諸々の知識は、教会や修道院の手を離れ、市中に普及していった」とい

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ロシアは「敗北せず」、ただ世界を巻き込むのみ

やっぱりロシアは何かが違う ロシアのウクライナ侵攻が始まって1年以上が経ちましたが、さっぱり落とし所が見えてきません。  ロシア軍は当初の奇襲が失敗した後、東部と南部に戦線を再編し攻勢を再興しましたが、西側の援助を受け続けているウクライナ軍の反撃に要衝をいくつもとられる始末。最近は、いくつかの拠点をめがけて強襲を繰り返し、無理繰り戦果を作ろうとしていますが、人命を敵陣に投げつけるような強行続きで、損害は記録的な数に。

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イギリスの春とフランスの難題 若きリーダー2人を待つポスト・ウクライナ

「北アイルランド議定書」の見直しで合意 分断される状態が解消される見込み 欧州で春の到来を感じさせる行事といえばイースター(復活祭)である。文字通り、キリストの復活を祝う行事であり、学校や職場では、この時期にまとまった休暇を取ることが多い。日本ほど祝日の無い欧州では、クリスマス、夏休みと並ぶホリデーシーズンである。ようやくコロナ禍にも終わりが見え始め、だいぶ明るい気分の休暇になるだろう。しかし、物価上昇率は高止まりしており、依然として家計に深刻な影響を及ぼしている。

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ウクライナ戦争が始まってから1年「われわれは勝利する」米露宣言を読みとく

まったく別のシナリオが進んでいた 負ければ国は消滅するは露ウも同じ思い ウクライナ戦争開始から一年。短期に終わるとの多くの軍事評論家の予測は外れた。1年経った折に予想された大規模戦闘も起きなかった。米露首脳は、戦争総括の演説を行ったが、いずれも、戦争終結への意志はなく、「われわれは勝利する」と叫びあった。  プーチン大統領は2月21日、恒例の年次教書演説を行った。昨年は侵攻開始と重なり、中止となっていた。今回の演説が、ウクライナ侵攻の初めての見解発表となった。

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