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2023年1月号『ニューリーダー』

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コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻と世界を曇らした2022年も過ぎ去ろうとしています。新年はどんな年になるのでしょう。存在感の希薄な岸田政権に国民があきれ返っているうちに防衛費のた… もっと読む
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2023年1月号【目次】

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アメリカは2大政制ということを忘れてはならない 共和党の主張を少し考えてみよう 何か見えないか?

▶中間選挙「どちらが勝者」か 2022年11月8日にアメリカの中間選挙の結果は、メディアの事前予測のように共和党の「赤い大きな波」は起こらなかった。下院は共和党が過半数を獲得したものの、上院は民主党の方が1議席多くなり、バイデン大統領は「民主党はあまり大きくは負けなかった」と表現した。ウオール・ストリート・ジャーナルは「最大の敗者はトランプだ」と書いた。が、「民主党の善戦に見えるが、共和党が勝利した選挙であった」と言うメディアもいる。  経済学者のポール・クレイブ・ロバーツ

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FTX破綻 暗号通貨「終わりの始まり」いつになったら開通する?マスクのトンネル会社 アマゾンついに減収、フェイスブック=メタの迷路

翔平もなおみも広告塔 花見酒の金融詐欺 過ぎゆく年2022年は後世、「終わりの始まりの年」と記憶されることになるだろう。沈まぬ太陽、インターネット技術=Webの「終わりの始まり」である。2022年11月、暗号通貨の世界最大級の取引所FTXが破綻したのは、禍々しい“号砲”に他ならない。  暗号通貨は「Web3.0」の本命とされるブロックチェーン技術を骨格としている。そのブロックチェーンに赤信号が点滅しただけではない。最先端技術を取り扱う経営者たちがいかに出鱈目か、「品格」がい

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混沌とする次期大統領選の指名争い 米景気も粘着性のインフレで視界不良

共和党内の地位危ういトランプ 新星デサンティスは出馬後に試練 来る2023年は米国にとってどんな年になるか。まず国内政治での注目点は、翌24年の11月に本選挙を迎える大統領選に向け、各党の候補者指名争いが始まることだ。23年の年央から年末にかけ各党の立候補者同士で討論会が数回開催され、24年2月から各州の予備選挙が始まる。同8月の全国党大会で各党の正副大統領候補が正式に指名され、候補者同士の討論会を経て11月5日(第1月曜日の後の火曜日)に本選の投票が行われる。  22年1

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米露諜報首脳会談をどう読むのか 結局、戦争は終わらないと言うことか

米国との対話を進めるのか、それとも 単に諜報組織の踏み絵だったのか 2022年11月14日、米露のスパイ組織の責任者が、ウクライナ戦争開始以来、初めてトップ会談を行っていた。会談の内容は公式には発表されていない。ウクライナ戦争は小康状態に入っており、この先の動きを双方が探りあった会談のようだった。  モスクワ駐在のルード米臨時大使は、ロシアの通信社「ノーヴォスチ」のインタビューに応じ、バーンズ米中央情報局(CIA)長官とロシアのナルイシュキン対外情報庁長官がトルコで会談し、

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ドイツ帝国復活を目指す暴力集団「ライヒスビュルガー」が意味するもの

社会の上層部に属する人々が集う 組織化されていない「帝国市民」 ドイツで不穏な事件が起きた。ドイツ連邦検察庁は12月7日、武力クーデターを企てたとして、極右過激派集団「ライヒスビュルガー」のメンバーや支持者少なくとも25人を逮捕した。「シュピーゲル」誌(12月10日付、国際電子版)によると、捜査当局は約3000人の警察官を動員し、ドイツ国内11州のほか、オーストリアの高級スキーリゾート地キッツビュールやイタリアのペルージャで家宅捜索を行った。

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「民衆の乱」に直撃された習近平 過剰なコロナ対策で怒り爆発

むしろこれまでよく我慢した それでも届かぬ王さまの耳 湖南省株洲市の住宅街に2022年11月12日、武装装甲車10輌余りが突然現れた。武装装甲車の隊列は大音響のスピーカーで「我々は市政府の要請で市内を巡視している特別武装警察隊である。中央政府が命じた対コロナウイルス防疫措置を守らない住民に厳しい処置を行うため、巡視活動を行っている」と警告した。株洲市民は、突然やってきた武装装甲車の隊列に仰天した。

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米国が振り向くまではやめない北の連射 韓国で始まったお決まりの前政権「清算作業」

“不意打ち”攻撃が可能に 2023年も連射続く 2022年の北朝鮮の2大トピックをあげるとすると、共に11月19日に金正恩委員長が示した事柄だろう。  まず、大陸間弾道弾=ICBM「火星17号」の発射だ。結果に「金委員長は大いに満足した」と北のメディアは報じた。米韓も「飛行距離が向上し、飛行時の安定性やスピードにも一段の向上の跡が見られる。北の核・ミサイルの脅威は一層大きくなった」と警戒。

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インド政治のニューウェーブ「庶民党」党勢拡大で次期総選挙の「台風の目」に

州議選で議席上は伸び悩むも支持は拡大 12月8日、インド西部グジャラート州議会選の開票が行われ、与党インド人民党(BJP)が182議席中156議席を獲得した。総議席の9割を占める圧勝だ。グジャラート州はナレンドラ・モディ首相のお膝元で、BJPの勝利は確実視されていたが、5年前の前回選挙と比べても議席を57増やしており、同党への支持がさらに高まりを見せていること示された。一方、インド国民会議派は17人しか当選できず、議席を大幅に減らした。

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FIFAワールドカップで変化進むカタール アラブ4カ国、イスラエルと関係強化・改善

⚽国交断交以来初のUAE大統領の訪問 FIFAワールドカップカタール2022が11月21日にカタールで開幕した。日本はドイツ、スペイン、コスタリカの属するグループに属し、大方の予想に反して、優勝経験のあるドイツとスペインを破って、決勝トーナメントに進出した。初戦はクロアチアであったが、残念ながら、PK戦で敗退した。

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開かれた豪中間の対話チャンネル 中国の制裁が機能しなかったのはなぜか豪

多品目の輸出品が規制対象に ことごとく失敗した中国の脅し 外交凍結状態が続いていた豪中関係が、ようやく「雪解け」の段階に入った。G20サミットが行われたインドネシア・バリ島で、11月15日、アンソニー・アルバニージー首相が中国の習近平国家主席と会談し、2人して笑顔で写真に納まった。2022年5月に、保守連合から労働党に政権が交代するまでの2年余りの間、両国はほぼ没交渉。閣僚が電話しても、中国側は応じなかった。会談の時間は32分。「前提条件なし」に対話チャンネルが開かれたが、関

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東部経済回廊EEC開発進むタイ 目立つ中国の攻勢、日本は後退

タイ投資1位の座を譲る日本 日本車から中国車の生産拠点へ 数十年に渡り経済開発の重点を東部に置いてきたタイ政府だが、2017年にはチョンブリ、ラヨーン、チャチュンサオの東部3県を「東部経済回廊(EEC)」と名付け、開発の「心臓部」とした。経済特区にし、世界から先端企業を誘致するため、深海港や高速道路などのインフラ整備を進め、バンコク首都圏のスワンナプーム、ドンムアンとラヨーン県南端のウタパオにある3つの国際空港も高速鉄道で連結させる。

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