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2023年1月号『ニューリーダー』

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コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻と世界を曇らした2022年も過ぎ去ろうとしています。新年はどんな年になるのでしょう。存在感の希薄な岸田政権に国民があきれ返っているうちに防衛費のた… もっと読む
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#政治・社会

2023年1月号【目次】

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国民の信を問うたのか みんなが呆れて物も言わなくなった時に付け込む 静かなる暴政が始まった 大増税時代が来る!

明らかに約束違反の規模ありきの防衛費 閣内からも反旗、しかも首相をなめきって 波乱の予感を漂わせながら2023年を迎える。年末に外交・安全保障政策の長期指針「国家安全保障戦略」などの3文書、防衛力の抜本的な強化に向けて防衛費をGDP(国内総生産)比2 %に大幅増額する方針、そしてそれを賄うための増税案をドタバタで決定した岸田政権。相手国の領域内を攻撃する敵基地攻撃能力を保有するという、戦後堅持してきた「専守防衛」を逸脱する安保政策の歴史的な転換、財源にはこれまで使わなかった建

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バイオ農業VS有機農業 情緒や見た目に振り回される日本人

「環境にやさしい」が世界の潮流に だが日本人の有機食品消費は少ない 「有機農作物は体に良い」とか「遺伝子組み換え作物は嫌だ」と言う人は多いようだ。筆者らも気持ちとしては同感であり、汚染されたもの、添加物を使ったもの、農薬を使ったものは、できれば食べたくない。単に好みの問題だけでなく、天然、自然を活用すると環境に貢献するということもある。

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機械化は誰のモノ?消費者ではないよね コロナ禍が加速した商人道の終焉

うるせー!と思わず機械に言いたくなった デジタルネイティブではない老人大国 どうにも割り切れない。昭和世代の我々にとっては今のコンビニに入ると異世界にいるようだ。ある時、コンビニで会計をしようとしたら、ガラッと変わっていた。コロナ禍で人との接触は避けろと言うのは、理解したし、カウンターの分厚いカーテンにも慣れた。しかし、会計に現金を出したら、「お会計はそこの機械に入れて下さい」と言われた。お釣りもそのボタンでと。最初の頃は申し訳なさそうにしていたが、最近は、そんなことも知らな

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知っていますか「ミニマムアクセス・コメ輸入」中止求める声が高まるのは当然だ

食料安全保障と言いながら 自給率の高いコメいじめは相も変わらず 農林水産省が2022年12月2日、2024年産米から飼料用向け一般品種の単価を引き下げる方針を打ち出した。飼料用米が余っているとして、水田活用交付金の削減に踏み切ろうと言うのだ。これに対し、農業団体や生産者の間から、「産地の実態を無視したもの。主食用への揺り戻しで、一層の過剰を招く恐れがある」との反発が高まっている。

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目的は?多発する病院へのサイバー攻撃

無差別殺人に結びつきかねない暴挙 闇サイトで晒されたパスワード 「なぜ、徳島のこの田舎の病院を狙ったのか。わからないです」。身代金要求のサイバー攻撃に襲われた徳島県・半田病院の事務長は、テレビでそう語った。しかし、2022年6月、病院が公表した調査報告書には、その答えが明記されている。病院のネットワークシステムに入るID、パスワードが闇サイトに晒されていたのだ。後述するが、これをセキュリティの甘い中小病院の特殊ケースと早合点しないほうがいい。

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「冷めたピザ」と揶揄されても「戦後懸案」を一掃「やりすぎ人生」が命を縮めた小渕恵三

どん底から、短期で絶頂に到達した後 一転して予期せぬ退場・終演という大波乱 岸田文雄首相は就任直後、「手本にしているのは小渕恵三元首相では」といわれた。小渕は1998年7月の政権到達時、前任の橋本龍太郎元首相との比較で「人気の橋本、人柄の小渕」と評された。一方、岸田の人物像について、安倍晋三元首相に生前、質問したら、長所として「絶対に人の悪口を言わない人柄のよさ」を挙げた。  ほかに両者には「出発は低空飛行、しり上がりの浮揚」という共通項もある。時事通信の世論調査で、小渕は

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日本に「女性首相」誕生は、夢のまた夢 平和革命!女性有権者よ女性候補に投票せよ

プーチン氏の狂気を批判する女性首相たち 彼女たちを生んだ背景は ロシア・プーチン政権は、クリミア併合という成功体験の再来を期して無法な「ウクライナ侵攻」に踏み切った。短時日で傀儡政権を樹立できると踏んだが、ウクライナから想定外の強い抵抗に遭い、NATO諸国からの想定外の武器・情報支援に直面しているうちに、「弾切れ」「兵力不足」の様相を呈し、「核の脅し」を言い募るが展望を開けないでいる。

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減少する人間同士のリアルな接触機会 ネット社会がなくしてしまう人間味

替え玉事件もずいぶんと変わった どこかドライな違和感を抱かせる 芭蕉の名句「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」をもじれば、「おもしろうてやがて悲しき事件かな」ということがある。事件で人の情の滑稽で哀れな空回りを感じると失笑は消え、いたたまれない気分になるのだ。  たとえば、1975年、東京の私大入試で娘のためにパンタロンで女装して独断で「替え玉受験」し、会場で見抜かれた父親の事件。

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返還「正史」に潜む3大秘話

ソ連の拒否権が返還の起点? 「沖縄返還50年」の年だった2022年。新聞・テレビでは返還日の5月15日前後にいくつかの特集が組まれたものの、いずれも懐古的な内容で瞠目するようなものはなかった。2021年暮れから関連の日米公文書五千件余りを渉猟してきた筆者も、これまでの構図を覆すような新事実の発掘には至らなかった。それでも「う~ん、そうだったのか」と唸るような逸話や裏話がいくつかあった。今回は返還の「正史」に潜んでいた3つの秘話を紹介する。

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「米百俵」、食べちゃった国

近代日本の美談 戊辰戦争で奥羽越列藩同盟の盟主の一藩として、新政府軍に激しく抵抗した越後の長岡藩は、戦後、厳しい現実に向き合うことになります。7万4000石から2万4000石に減知され、藩士はそれこそ喰うや喰わずの生活を強いられます。明治3年に窮状を見かねた支藩から百俵の米が見舞いに贈られました。

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