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2023年5月号『ニューリーダー』35周年記念号

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創刊35周年に達しました。記念号の特集タイトルは「私たちの失敗 君たちの明日」です。現在、各界のトップの多くが「ポスト団塊の世代」です。私たちはいったい何を残せてきたのか、ちょっ… もっと読む
5月1日(月)午前10時更新です。
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#政治・社会

2023年5月号(35周年記念号)【目次】

【特集】私たちの失敗 君たちの明日ニューススクランブル ~世界総覧~世界はどう動いているのか 📖全記事をお得に読みたい方はこちら📘紙媒体でお求めの方はこちら🗻富士山マガジンサービスでお買い求めの方はこちら ・~・~・書店でもお買い求めいただけます・~・~・

【特集①】いい時代に育った私たち 今の日本を想像できたか、ごめんね

株式投資を薦める前に 会社を分かり易く説明することが必要だ ちょっと恥ずかしい話がある。かつて所属していた会社の編集会議。30代半ばだった。新入社員が「会社は儲けなければいけないのですか?」と聞いた時、「当たり前じゃないか」と切り捨てた。あれから30年。あの新入社員は重要な問いかけをしていたと思う。  会社とは会社法に基づいて営利を求める集団には違いない。成長し、利益を叩きだすのが役目だ。だが、どのように利益を上げていくかが重要だと思う。それが会社のスタイルで、そこに惚れ込

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【特集⑤】持ちつ持たれつの権力とメディア このままでは、このままでは…

プーチンは誰も信用しない 批判者排除の行く末は誇大妄想 3月下旬、ロシア当局がウォールストリートジャーナル(WSJ)紙の記者をスパイ容疑で逮捕した。ロシアの言うスパイ行為とは次のような記事を掲載することだろうか。  昨年12月23日付けのWSJ紙は「孤高のプーチン、猜疑心に囚われ、一握りの強硬派しか寄せ付けない」と題し、プーチンの「真実」に迫っている。昨秋、ウクライナ東部の小さな町、リマンを巡る攻防戦。前線にモスクワから極秘の電話が掛かってきた。プーチンだった。「絶対に退く

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【特集③】テレワークの動きを止めてはならない 地域活性化につなげるためには何が必要か

<テレワークの実施状況はいかに> 至る所に傷跡を残した新型コロナウイルス・パンデミック。三密を余儀なくされた社会の中で唯一、働き方改革に寄与したことがある。テレワークの浸透だ。テレワークができる仕事はどんどん進めれば、会社も都心に置く必要はない。地方活性化にも役立つはずだ。  政府は昨年末、「デジタル田園都市国家構想」の5カ年総合戦略を閣議決定した。2027年度に東京圏の転入超過を解消し、地方への移住者を年間1万人とする目標を掲げた。テレワークの促進などを通じて「転職なき移

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【特集⑥】「新人類」から「草食男子」まで 拡大再生産する世代論・若者論

魔法にかからないで欲しい ジェネレーションギャップは、いつの世でもある。大人たちは、これまで若者たちを、例えば古くは「新人類」、「ゆとり世代」、記憶に新しい所では「草食系男子」などとカテゴライズし、幾分、下に見てきたように思う。でも、全てが正しかったのだろうか。逆に偏見に繋がったことはないのだろうか。  マーケティング上で使われた言葉だろうが、同じ人間などいない。1981~1996年生まれで、消費の中心といわれる「ミレニアム世代」や、生まれたときからネット環境が整っているこ

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『もうひとつの交代劇』声を届けられない、多様な選択肢を与えられない 野党の主役は立憲民主党から日本維新の会へ

悲願の「全国政党」へ足がかりか 全国とのギャップはまだあるのか 2023年統一地方選は、数年後に振り返ると、野党勢力の「覇権」が立憲民主党から日本維新の会に移る分岐点となったと位置付けられるかもしれない。9道府県知事選、41道府県議選などが行われた統一選前半戦には、そんな予感が漂う。  維新は、府知事と市長の大阪ダブル選に大勝。府議会、市議会とも単独過半数を獲得し、浪速を完全制覇。それだけに止まらない。奈良県知事選にも勝利し、大阪以外の地で初めての知事ポストを手中に収める。

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【政治】統一地方選の前半戦で浮き彫り「老舗政党」公明党、共産党の苦悩

機関紙の「大勝利」報道とは裏腹に 4月9日投開票の統一地方選の前半戦は、「老舗政党」公明党、共産党の苦悩を浮き彫りにした。公明党は41道府県議選で2議席増を果たしたものの、

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【官界】「こども家庭庁」が4月1日発足 見えない財源、縦割りもそのまま

長年の政治の怠慢のツケ こども政策の司令塔を担う新たな官庁「こども家庭庁」が4月1日発足した。新官庁の発足は2021年のデジタル庁以来。少子化対策を含むこども政策は岸田文雄首相が政権の最優先課題と位置づけており、

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【業界】岸田首相がG7広島サミットで取り上げる「合成燃料」に未来はあるか?

知見もなくすぐ飛びつくが… 岸田文雄首相が「合成燃料」に前のめりだ。2022年10月、3年ぶりに鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開かれたF1日本グランプリ決勝のスタートセレモニーに出席し、

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「成長」と「財源」の壁をどう乗り越えるか(下)

ベーシック・インカムによる経済再興 コロナ・パンデミック下、収入格差が広がる中で、ベーシック・インカム(BI)の社会実験が世界各地で活発化したのは、当然の成り行きであった。大災厄による急な困窮を救う「究極のセーフティネット」と見做されたのである。実験の結果を踏まえ、BIが小規模な地域単位ではなく、国単位で近未来に実現する道が開かれてきた。少なくとも国民全員に対してではなく、低所得層向けに適用される可能性が高まった。

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身近になった衛星インターネットの実力

お騒がせ男もやることはやる! イーロン・マスクはやはり革命児 地球の隅々にまで高速通信を届ける衛星インターネットが身近な存在になってきた。米スペースXが展開する衛星インターネット「スターリンク」が日本でもサービスを開始し、誰でも月額1万円以下で利用できるようになった。KDDIは、スターリンクを活用し、災害用に小型・軽量化した車載基地局などを開発、今春から全国への順次導入を始めた。身近にはなったものの、果たしてその実力は。

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女性キャリア官僚残酷物語 子育てして働くことなんて…見れば分かる

新人総合職に占める女性割合は35%に 「この仕事をしたくて入った」女性たち ここ数年、毎年約250人の女性が国家公務員総合職、いわゆるキャリア官僚として霞が関の各省庁に入省している。毎年の総合職入省者の35%に当たる人数だ。新人総合職に占める女性の割合はこの30年間で8 %から27ポイントも増加した。政府の「第4次男女共同参画基本計画」(2015年12月)では総合職採用者に占める女性の割合を毎年度30%以上とすることを目標としており、キャリア女性官僚は着実に増えている。

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ヒトが作ったAIなのにやがて支配されるのか ヒトは考え方をまとめ、腐心することもできなくなる

「バベルの塔」の物語をもう一度思い出そう 現実を直視し、AIとどう共存するか 「バベルの塔」の物語は旧約聖書の創世記に出てくる。聖書の世界でも最も有名な説話の1つだ。人間たちの傲慢と挫折というテーマは、すぐれて普遍的で今日的である。  物語の人間たちは、石ではなく煉瓦を焼き、旧来のしっくいではなくアスファルトを使い、勝手に天まで届く塔を建てて自分たちの名を高めようとする。工事が始まった。

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7年前のオバマのヒロシマ献花は台湾有事共同戦線への道筋

老ジャーナリストの執念 過去に紹介したことがありますが、7年前、2016年5月に行われたオバマ・アメリカ大統領の広島平和記念公園・原爆死没者慰霊碑への献花実現は、元共同通信ワシントン支局の松尾文夫氏の執念のなせる技でした。  戦後、「同盟国」という体裁となってはいたものの、90年代になっても日米の戦後和解はほったらかしのまま。それが露骨に示されたのが1995年でした。

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