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世界に「ない」ものを目指して生み出した 臭気を分解して消臭する技術─日本抗菌総合研究所─

急速に進む消臭化社会
悪臭に含まれる有害物質を低減化

 気がつけば世の中はニオイを出さないのがエチケットとされる消臭社会になっている。10年ほど前には消臭グッズが現在のように多種多様に登場していなかったものだ。

 ある消臭機能付き肌着のメーカーによれば、10数年前に消臭機能付き製品を新発売した当時には、抗菌を謳った肌着類が登場していただけで消臭製品は競争相手がいなかったと証言している。その後「スメハラ」という言葉が聞かれるようになり、中高年男性は「加齢臭を発していないか?」などという心配が必要になった。その前後から制汗剤の売上が急増した市場データもあることから、消臭への関心が一般的になったのは2015年前後ではないかと思われる。当然ながら消臭の技術も世の中に注目されるようになっている。

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