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〖拡大版〗インボイス「欠陥制度」の内実

◉免税事業者の排除、益税の召し上げが狙い◉

 今年10月に始まるインボイス(適格請求書)制度を前に、フリーランスなど小規模事業者の不安が高まっている。経理事務が相当に増える上、消費税相当額の一部が手元に残る「益税」がなくなり、導入しなければ取引面で不利な扱いが生じうるからだ。新制度には、小規模事業者に認められた消費税免税事業者に対し重い負担を与え、将来の起業を困難にする「欠陥」がある。インボイスとは、一体どんな仕組みなのか。

 制度の性質をみるため、その誕生の経緯をみよう。それは安倍政権が2019年10月に実施した消費税10%への引き上げ・軽減税率の導入に遡る。複数税率になったことから、インボイス制度の導入が図られる。

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